iPhoneのバッテリーの状態を確認する方法と劣化による変化

公開 2026年9月28日

iPhoneのバッテリーには、リチウムイオン技術が使われています。充電式のバッテリーは消耗品で、いずれ交換が必要になります。バッテリーの状態の確認方法と劣化の影響を、Appleの案内から説明します。

「バッテリーの状態」の確認方法

iPhone 6以降のiOSには、バッテリーの状態を表示する機能があります。バッテリーの交換が必要な場合は、それを推奨します。

  1. 設定アプリを開き、「バッテリー」をタップします。
  2. 次に「バッテリーの状態」をタップします。

ここには、最大容量やピークパフォーマンス性能などが表示されます。

バッテリーの最大容量

最大容量とは、新品時と比較したバッテリー容量の基準を指します。劣化で容量が低下し、1回の充電で使用できる時間が短くなることがあります。

表示される最大容量は、100%を若干下回ることがあります。製造からアクティベーションまでの時間の長さによるものです。

次の回数のフル充電サイクル後も、本来の蓄電容量の80%を維持する設計です。

モデルフル充電サイクル
iPhone 14以前のモデル500回
iPhone 15の各モデル1,000回

いずれも、理想的な条件下で使用された場合の値です。正確な蓄電容量は、デバイスの使い方と充電方法で異なります。バッテリー容量の100%に相当する電力を使い切ると、充電サイクル1回です。

劣化と突然のシャットダウン

劣化により、最大瞬時給電能力(ピーク電力)も低下する場合があります。インピーダンスは、化学的経年劣化が進むと増加する傾向があります。インピーダンスが高いと、電力の供給時に電圧が急激に低下します。

電子部品の正常な動作には、最低限の電圧が必要です。継続的な動作が難しくなると、電子部品の保護のためにシャットダウンします。ユーザにとっては、想定外のシャットダウンになることがあります。

突然のシャットダウンは、次の状況で起きる可能性が高くなります。充電残量が少ないとき、劣化が進んでいるとき、周囲温度が低いときです。

パフォーマンス管理

iOSには、突然のシャットダウンを防ぐパフォーマンス管理機能があります。必要な場合に限り、CPUやGPUなどの最大パフォーマンスを管理します。動作温度・充電状況・バッテリーインピーダンスを総合的に判断します。

対象のモデル

  • iPhone 6、6s、7の各モデルとSE(第1世代)が対象です。
  • iOS 12.1以降では、iPhone 8、8 Plus、Xも対象です。
  • iOS 13.1以降では、iPhone XS、XS Max、XRも対象です。
  • iPhone 11以降については、Appleの別の記事で説明されています。

この機能は、突然のシャットダウンが最初に起きた後に有効化されます。この機能がオンかどうかはユーザ自身が確認でき、オフにもできます。

一度オフにすると、手動では再びオンにできません。突然のシャットダウンが発生すると、自動で再びオンになります。

すべてのモデルに基本的な管理が組み込まれており、オフにはできません。高温・低温時の動作や、内部の電圧の管理がその例です。

管理で見られる変化

管理が極端な形で必要な状況では、次のような変化が見られることがあります。

  • アプリの起動に時間がかかるようになります。
  • スクロール中のフレームレートが低くなります。
  • バックライトが暗くなります。コントロールセンターで設定の変更が可能です。
  • スピーカーの音量が、最大で3dB小さくなります。
  • さらに極端な場合は、カメラのフラッシュが使用できなくなります。

影響を受けない機能には、通話品質やGPS、Apple Payなどがあります。撮影した写真やビデオの品質も、影響を受けません。

充電残量が少ない場合や低温環境下での変化は、一時的なものです。劣化が相当進んでいると、変化が長期間続くことがあります。パフォーマンスをよくしたい場合は、バッテリーの交換の検討が案内されています。

表示されるメッセージ

ピークパフォーマンス性能の欄には、次のメッセージが表示される場合があります。

  • 正常な場合は、標準のピークパフォーマンスに対応している旨が表示されます。
  • 管理が適用された場合は、その旨と突然のシャットダウンの発生が表示されます。
  • 著しく劣化している場合は、その旨が表示されます。

著しく劣化したというメッセージは、安全性の問題を示すものではありません。引き続き使っても問題はないと案内されています。バッテリーとパフォーマンスの問題が、より顕著に感じられることがあります。

表示では、Apple正規サービスプロバイダでの交換が案内されます。

「確認できません」と表示される場合

正規のApple製バッテリーか確認できない旨が表示される場合があります。対象はiPhone XS、XS Max、XR以降です。この場合、表示されるバッテリーの情報は正確でない可能性があります。状態を調べるには、修理サービスの申し込みが案内されています。

保証と長持ちさせるコツ

Apple製品1年限定保証は、欠陥バッテリーの修理サービスを含みます。保証の対象外でも、有償でバッテリーのサービスを受けられます。

長期間保管するときは、50%前後まで充電した状態にします。直射日光に長時間さらすなど、高温環境下での充電や放置は避けます。

出典

2026年9月28日時点の内容です。

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