2026年4月6日更新
Appleは非正規店での修理をどう思っている?修理する権利の最新動向【2026年版】

「街の修理店でiPhoneを直したら、Appleの保証はどうなるの?」「非正規店で修理しても大丈夫?」
iPhoneの修理を検討する際、多くの方が気になるのがAppleと非正規修理店の関係です。かつてはAppleが非正規修理に厳しい姿勢を取っていた時代もありましたが、2026年現在、その関係は大きく変化しています。
この記事では、Appleの非正規修理に対する姿勢の変遷と、世界的に広がる「修理する権利」の最新動向を解説します。
この記事でわかること
かつてのAppleの姿勢(エラー53問題)
転換点:「修理する権利」の世界的な広がり
Appleの対応はどう変わった?
2026年現在、非正規店で修理しても大丈夫?
修理店を選ぶ際のポイント
まとめ
かつてのAppleの姿勢

Appleは自社製品の品質管理を徹底していることで知られています。バッテリーや液晶パネルなど、すべてのパーツがチップで管理されており、非正規店で修理された端末にはその形跡が残る仕組みになっています。
かつて大きな話題になったのが、2016年の「エラー53」問題です。iPhone 6を非正規店で修理した後にiOSアップデートを行うと、端末が起動不可能になるというトラブルが報告されました。
また、iPhone 8以降では非正規パーツに交換するとTrueTone機能が無効になったり、iPhone XS以降ではバッテリーの最大容量が表示されなくなるといった制限もかけられていました。
そのため、当時は「Appleは正規店でしか修理できない環境を意図的に作っているのでは?」という批判の声も上がっていました。
転換点:「修理する権利」の世界的な広がり

こうしたAppleの姿勢に対して、アメリカやヨーロッパを中心に「Right to Repair(修理する権利)」を求める運動が急速に広がりました。
「ユーザーが修理の方法を自由に選ぶ権利を侵害してはいけない」という考え方で、具体的には以下のような主張です。
・メーカーは修理に必要な部品やツールを一般に提供すべき
・非正規修理を理由にメーカー保証を無効にすべきではない
・ユーザーには自分の端末を自由に修理する権利がある
この動きは2021年にアメリカのバイデン大統領が「修理する権利」を支持する大統領令に署名したことで大きく加速しました。さらに、EU(欧州連合)でも修理権に関する法整備が進んでいます。
Appleの対応はどう変わった?
世界的な「修理する権利」の流れを受けて、Appleは大きく方針を転換しています。
2019年:非正規修理を理由にサービスを拒否しない方針に変更
まず、2019年にAppleは非正規店で修理された端末であっても、正規サービスの提供を拒否しない方針に変更しました。これにより、非正規店で画面修理をした後でも、Apple正規店でバッテリー交換を受けることが可能になりました。ただし、非正規修理が原因で新たな不具合が発生した場合は対象外です。
2022年:Self Service Repairの開始
次に、2022年にはAppleが「Self Service Repair」プログラムを開始しました。Apple純正部品や専用工具を一般ユーザーに販売し、公式の修理マニュアルも提供するという画期的な取り組みです。さらに、修理パーツの販売でiFixitとも提携しています。
2023年:Independent Repair Provider(IRP)の拡大
加えて、Apple独立系修理プロバイダ(IRP)プログラムが拡大し、Apple純正部品やツールを使用できる独立系修理店が増加しています。
2024年:iOS 18の修理アシスタント機能
そして、2024年秋のiOS 18アップデートでは「修理アシスタント」機能が追加されました。この機能により、iPhone 16シリーズでは非正規店で交換した部品もiPhoneが正しく認識できるようになっています。
2025年以降:部品ペアリングの緩和
Appleは段階的に部品ペアリング(特定の端末にしか使えない部品の紐付け)を緩和する方向に進んでいます。そのため、非正規修理後に表示される警告メッセージも減少傾向にあります。
2026年現在、非正規店で修理しても大丈夫?

結論から言うと、2026年現在は非正規店で修理しても基本的に問題ありません。
2019年の方針変更により、非正規修理を理由にAppleのサービスが受けられなくなることは原則としてなくなりました。また、iOS 18以降の修理アシスタント機能により、非正規パーツの認識も改善されています。
ただし、以下の点には注意が必要です。
注意点①:一部の機能制限が残る場合がある
機種やiOSバージョンによっては、非正規パーツに交換するとTrueToneやバッテリーの最大容量表示など、一部の機能が制限される場合があります。
注意点②:AppleCare+の保証に影響する可能性
また、非正規修理が原因で新たな不具合が発生した場合は、AppleCare+の保証対象外となることがあります。
注意点③:修理店の品質は選ぶ側の責任
さらに、非正規店のパーツ品質は店舗によって大きく異なります。総務省登録修理業者を選ぶなど、信頼できるお店を見極めることが重要です。
とはいえ、AppleCare+に未加入の方にとっては、非正規店は料金が安く、即日修理が可能で、データもそのまま残せるという大きなメリットがあります。Appleの修理サービスについて詳しくはApple公式サイトをご確認ください。
修理店を選ぶ際のポイント
非正規店を選ぶ場合は、以下のポイントをチェックしましょう。
総務省登録修理業者かどうか
登録修理業者であれば、国が定めた品質基準をクリアしています。そのため、安心して修理を依頼できる指標のひとつです。
修理保証の期間
また、修理後に不具合が出た場合に備えて、保証期間の長いお店を選ぶことも大切です。1ヶ月〜6ヶ月と店舗によって差があります。
料金の透明性
加えて、部品代+作業費込みの総額表示を採用しているお店なら、追加費用の心配がありません。
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まとめ
かつてAppleは非正規修理に厳しい姿勢を取っていましたが、世界的な「修理する権利」の流れを受けて、2019年以降は大きく方針を転換しています。
2026年現在は、Self Service Repairの開始、iOS 18の修理アシスタント機能、部品ペアリングの緩和など、非正規修理の環境は年々改善されています。そのため、非正規店での修理は基本的に問題ありません。
ただし、修理店の品質は店舗によって異なります。総務省登録修理業者であるか、修理保証があるか、料金が明確かなど、信頼できるお店を選ぶことが大切です。
※本記事の情報は2026年4月時点のものです。Appleの方針やサービス内容は変更になる場合がありますので、最新情報はApple公式サイトをご確認ください。
