リチウムイオン電池使用製品の発火事故と使用・廃棄の際の注意

公開 2026年10月5日

リチウムイオン電池使用製品の発火事故について紹介します。消費者庁が2025年10月2日に公表した資料に沿って説明します。

リチウムイオン電池が使用されている製品

リチウムイオン電池は、モバイルバッテリーやスマートフォンに使用されています。

ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機にも使用されています。

身に着ける製品や持ち歩く製品の事故情報も、消費者庁に寄せられています。

事故情報の件数

対象は、ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機です。

2020年度から2024年度までの5年間で、合計162件が登録されています。

このうち136件は、リチウムイオン電池に起因すると考えられるものです。

全体の84.0%を占め、近年は増加の傾向にあります。

136件の製品別の内訳は、次のとおりです。

製品件数
ワイヤレスイヤホン64件
スマートウォッチ46件
携帯用扇風機26件

いずれの製品も、増加の傾向が見られます。

事故の発生時に充電中だった件数は、次のとおりです。

  • ワイヤレスイヤホン:37件
  • スマートウォッチ:9件
  • 携帯用扇風機:16件

事故の事例

資料では、次のような事例を挙げています。

  • 4年前に購入したワイヤレスイヤホンが、充電後に発火した事例
  • スマートウォッチを腕に着けたまま寝ていて、深夜に発火した事例
  • ネット通販で購入したスマートウォッチが、充電中に熱で溶けた事例
  • パソコンのUSBポートに接続した携帯用扇風機が、発火した事例
  • かばんに入れた充電済みの携帯用扇風機から、煙が出た事例

使用する際の注意

取扱いを誤ると、電池の破損などにより発熱や発火につながる危険性があります。

資料では、使用の際の注意として次の項目を挙げています。

  • 強い衝撃や圧力を加えない
  • 高温になる場所で使用や保管をしない
  • 充電は安全な場所で、なるべく起きている時に行う
  • 異常を感じたら、使用を中止する
  • 発火した時は安全を確保し、できれば大量の水で消火する
  • 製品情報とリコール情報を確認する
  • 公共交通機関では、持ち込みのルールを守る

廃棄する際の注意

ごみ収集車やごみ処理施設では、火災事故が頻繁に発生しています。

リチウムイオン電池が押しつぶされたことなどに起因するものです。

ワイヤレスイヤホンなどの小型の製品でも、大きな火災に発展することがあります。

資料では、他のごみと混ぜて廃棄せず、次のことに注意するよう呼びかけています。

  • リチウムイオン電池が使用されているかを確認する
  • リサイクル可能なものは、リサイクルする
  • 廃棄方法を確認してから廃棄する
  • 廃棄の前に、なるべく電池を使い切る

出典

2026年10月5日時点の内容です。

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