ホーム > Apple正規サービスプロバイダとは?修理の際の注意点まとめ
Apple正規サービスプロバイダとは?修理の際の注意点まとめ
2019年11月3日更新
iPhoneを修理したい時、よく耳にする「Apple正規サービスプロバイダ」とは一体何なのか、皆様はご存知でしょうか。また、街中で見かけるiPhone修理店と何が違うのでしょうか?
今回はそんな素朴な疑問について、徹底解説していきます。
iPhoneが発売された当初、正規の窓口でiPhoneを修理したい場合はAppleストアに持ち込んで修理を依頼するか、郵送にてAppleに直接故障したiPhoneを送って修理を依頼する、という方法しかありませんでした。
しかし、爆発的なiPhoneの普及に伴い修理のニーズも増えたため、日本のiPhoneユーザー全体のトラブルを補う事は難しくなってしまいました。そこで、Apple認定の店舗で修理サービスを受けられるようにと始まったのがApple正規サービスプロバイダというシステムです。
Apple正規サービスプロバイダは、通称「正規店」と呼ばれ、見方を変えると「Appleの下請け業者」という表現も出来ます。Apple純正品のパーツで修理が行えることや「Apple Care+」というiPhone・iPadの保証を使う場合は比較的安価に修理や端末交換が行えるという非常に人気のサービスです。
まずはどんな事業者が正規店を運営しているのかチェックしてみましょう。
カメラのキタムラ
Apple Storeは全国に8店舗、正規店は全国に99店舗あります。全国的に見ると非常に多く感じますが、都道府県単位で考えると少なく感じる地域もあります。
Apple Store 銀座
北海道・東北
このように、都道府県別でみると人口の多い地域に集中して作られているイメージが強いです。県によっては正規店の無い場所も多くあり「数が足りない」という印象を抱いてしまいます。
県内に正規店のない地域である鳥取県、島根県、山梨県、山口県にお住まいの方はiPhoneの修理を依頼する際、県外まで出向いて修理しなくてはいけないという事態に陥ってしまいます。お住いの地域によっては正規店での修理が困難になるというデメリットは未だに存在しています。
そんなApple正規サービスプロバイダ(正規店)での修理には大きく分けて注意点が4つあります。では、1つずつ見ていきましょう。
まず1つ目の注意点は個人情報保護の観点から「端末が初期化されてしまう」という点です。端末の初期化はiPhone内にあるデータ、思い出の写真や動画、友人や家族間でのLINEのトーク履歴、仕事や生活に必要なメモ、ローカルデータにある音楽や映画など全てが消えてしまいます。
2つ目の注意点は「iPhoneを探す」をOFFにしなければ修理すら受けられないという点です。これは1つ目の注意点と同じでユーザー側での事前準備が必要な項目の一つです。
正規店では、端末の初期化後に修理を行い、作業が完了した後に交換パーツに不具合が出ていないか動作の確認を行います。その際に、初期化状態からiPhoneのアクティベートを行うのですが、「iPhoneを探す」機能がONのまま端末を初期化してしまうと、アクティベーションロックが掛かってしまいます。
アクティベーションロックが掛かった状態では、初期化前に端末に登録されたAppleIDとパスワードを入力しなければ初期状態からホーム画面や各種機能を呼び出せないという事態に陥ってしまい、端末の動作確認が出来ません。
このAppleIDとパスワードは登録車の住所や電話番号、クレジットカードなどの支払い情報と紐付けられている場合があり、非常に重要度の高い個人情報にあたる為、ユーザーに対して「教えてください」という訳にはいかないのです。
そのため事前に「iPhoneを探す」機能をOFFにしておく必要があります。
正規店での修理は基本的に「完全予約制」となるため事前予約をしていない状態で端末を持ち込んでも修理を受け付けてもらえません。飛び込みの場合は「キャンセル待ち」状態となり、店内で何時間も待ちぼうけしなくてはいけない…なんて可能性もあるのです。
端末を水没させてしまった場合、修理ではなく本体交換のみの対応となってしまいます。またAppleCareやキャリアのサポートも効かなくなってしまいます。
2016年9月16日に発売されたiPhone 7以降のiPhoneには耐水・防塵機能がありますが、決して水中での動作が保証されているわけではありませんのでご注意ください。
以上4点が正規店での修理における注意点になります。
参考記事
Apple正規サービスプロバイダに行く前に準備しておきたい4つのこと
街の修理屋さんとは、Appleの認定こそ受けてはいないものの、独自の技術でiPhoneやiPadの修理サービスを行っているお店のことです。非正規店と呼ばれる場合もあります。ヒカクハカセ内に掲載している修理店も「街の修理店」がほとんどです。
街の修理店のルーツは「PC・電子機器の修理店」であったり「携帯販売会社」であったりと、様々あります。電子機器やモバイル端末に精通した知識豊富な人材が比較的新しい分野での事業拡大を行うことによって各地に広がりを見せ、それぞれのお店が独自研究によりiPhone修理というカテゴリを成熟させたものと思われます。
では街の修理屋さんと正規店がどのように違うのか確認していきましょう。
まず第一に街の修理店と正規店では修理の際に取り扱うパーツが違います。Appleでは部品単位のパーツ販売は行っていないため、Appleの純正品で修理が出来るのは正規店のみとなります。街の修理店はパーツを独自ルートで仕入れて修理をしているというイメージになります。
街の修理店と正規店では、価格にも差があります。Apple Care+や各キャリアのサポートに加入している場合は、正規店の方が安く修理が可能です。しかし、上記サポートに加入していない場合や、保証が適用されない端末の修理をする場合は街の修理店の方が安く修理が可能です。
端末のデータが消えてしまうか否か、にも違いがあります。正規店での修理の場合はデータを消さなければ修理受付すら出来ません。街の修理店での修理であれば消えることはありません。「データのバックアップをしていなかった」なんて場合には街の修理店で修理を行えばデータが消えずに修理できます。
予約が必要かどうかも違います。正規店での修理の場合は予約が必須となります。また混雑状況によっては、「予約そのものが数か月先になる」なんてこともあるでしょう。しかし街の修理店であれば(お店によりますが)予約なしでも対応してくれる店舗がほとんどです。
正規店にも、街の修理店にも、それぞれ一長一短があります。そのため、Apple Care+の加入状況やお住いの地域によって選択するのがいいかもしれません。
例えば、正規店での修理の注意点を理解したうえ、AppleCare+に加入済みの状態でAppleStore+や正規店が近くにあり、修理までの時間に余裕がある場合は予約状況を確認して正規店を選ぶのが正解ではないでしょうか。
「AppleCare+に加入していない」、「端末のバックアップなどをしたことが無い」という場合や、時間に余裕がなく予約せずに修理したい場合は街の修理店で修理するのがオススメと言えます。
以上のことから、ユーザーの使用状況や端末の状態によってオススメの修理店は変わります。ヒカクハカセには正規店も街の修理店もどちらの情報も掲載されていますので気になったお店に問い合わせてみましょう。それでは!
【併せて読みたい記事】
Appleは正規店以外での修理をどう思っている?
「iPhone 修理料金」で検索すると失敗する?5つのデメリット
iPhoneの修理を行う際の注意点【街の修理店編】2019年版
iPhoneのバッテリー交換はどこで行うのがいい?交換時期やお店の選び方は?
Apple正規サービスプロバイダとは?修理の際の注意点まとめ
iPhoneを修理したい時、よく耳にする「Apple正規サービスプロバイダ」とは一体何なのか、皆様はご存知でしょうか。また、街中で見かけるiPhone修理店と何が違うのでしょうか?
今回はそんな素朴な疑問について、徹底解説していきます。
Apple正規サービスプロバイダとは?
iPhoneが発売された当初、正規の窓口でiPhoneを修理したい場合はAppleストアに持ち込んで修理を依頼するか、郵送にてAppleに直接故障したiPhoneを送って修理を依頼する、という方法しかありませんでした。
しかし、爆発的なiPhoneの普及に伴い修理のニーズも増えたため、日本のiPhoneユーザー全体のトラブルを補う事は難しくなってしまいました。そこで、Apple認定の店舗で修理サービスを受けられるようにと始まったのがApple正規サービスプロバイダというシステムです。
Apple正規サービスプロバイダは、通称「正規店」と呼ばれ、見方を変えると「Appleの下請け業者」という表現も出来ます。Apple純正品のパーツで修理が行えることや「Apple Care+」というiPhone・iPadの保証を使う場合は比較的安価に修理や端末交換が行えるという非常に人気のサービスです。
まずはどんな事業者が正規店を運営しているのかチェックしてみましょう。
Apple正規サービスプロバイダ事業者一覧
カメラのキタムラ
ビックカメラ
クイックガレージ
NEWCOM
全国にどれくらいある?
Apple Storeは全国に8店舗、正規店は全国に99店舗あります。全国的に見ると非常に多く感じますが、都道府県単位で考えると少なく感じる地域もあります。
日本国内のApple Store一覧
Apple Store 銀座
Apple Store 京都
Apple Store 名古屋栄
Apple Store 心斎橋
Apple Store 新宿
Apple Store 渋谷
Apple Store 表参道
Apple Store 福岡天神
日本国内のApple正規サービスプロバイダ(Apple正規店)
北海道・東北
北海道1店舗 青森県1店舗
岩手県1店舗 秋田県1店舗
宮城県2店舗 山形県1店舗
福島県1店舗
関東
東京都20店舗 神奈川県8店舗
埼玉県5店舗 千葉県5店舗
茨城県2店舗 栃木県1店舗
群馬県1店舗 山梨県0店舗
中部・北陸
新潟県1店舗 長野県2店舗
富山県1店舗 岐阜県2店舗
石川県1店舗 福井県1店舗
静岡県2店舗 愛知県6店舗
関西
大阪府8店舗 京都府2店舗
奈良県1店舗 兵庫県4店舗
三重県2店舗 滋賀県1店舗
和歌山県1店舗
中国・四国
鳥取県0店舗 島根県0店舗
岡山県2店舗 山口県0店舗
香川県1店舗 徳島県1店舗
愛媛県1店舗 高知県1店舗
九州・沖縄
福岡県4店舗 佐賀県1店舗
長崎県2店舗 大分県1店舗
熊本県1店舗 宮崎県1店舗
鹿児島県1店舗 沖縄県2店舗
このように、都道府県別でみると人口の多い地域に集中して作られているイメージが強いです。県によっては正規店の無い場所も多くあり「数が足りない」という印象を抱いてしまいます。
県内に正規店のない地域である鳥取県、島根県、山梨県、山口県にお住まいの方はiPhoneの修理を依頼する際、県外まで出向いて修理しなくてはいけないという事態に陥ってしまいます。お住いの地域によっては正規店での修理が困難になるというデメリットは未だに存在しています。
正規店での修理の注意点とは?
そんなApple正規サービスプロバイダ(正規店)での修理には大きく分けて注意点が4つあります。では、1つずつ見ていきましょう。
1.修理する端末は初期化されてしまう
まず1つ目の注意点は個人情報保護の観点から「端末が初期化されてしまう」という点です。端末の初期化はiPhone内にあるデータ、思い出の写真や動画、友人や家族間でのLINEのトーク履歴、仕事や生活に必要なメモ、ローカルデータにある音楽や映画など全てが消えてしまいます。
2.「iPhoneを探す」機能をOFFにしないと修理受付できない
2つ目の注意点は「iPhoneを探す」をOFFにしなければ修理すら受けられないという点です。これは1つ目の注意点と同じでユーザー側での事前準備が必要な項目の一つです。
正規店では、端末の初期化後に修理を行い、作業が完了した後に交換パーツに不具合が出ていないか動作の確認を行います。その際に、初期化状態からiPhoneのアクティベートを行うのですが、「iPhoneを探す」機能がONのまま端末を初期化してしまうと、アクティベーションロックが掛かってしまいます。
アクティベーションロックが掛かった状態では、初期化前に端末に登録されたAppleIDとパスワードを入力しなければ初期状態からホーム画面や各種機能を呼び出せないという事態に陥ってしまい、端末の動作確認が出来ません。
このAppleIDとパスワードは登録車の住所や電話番号、クレジットカードなどの支払い情報と紐付けられている場合があり、非常に重要度の高い個人情報にあたる為、ユーザーに対して「教えてください」という訳にはいかないのです。
そのため事前に「iPhoneを探す」機能をOFFにしておく必要があります。
3.基本的に完全予約制
正規店での修理は基本的に「完全予約制」となるため事前予約をしていない状態で端末を持ち込んでも修理を受け付けてもらえません。飛び込みの場合は「キャンセル待ち」状態となり、店内で何時間も待ちぼうけしなくてはいけない…なんて可能性もあるのです。
4.水没した端末の受付は本体交換のみ
端末を水没させてしまった場合、修理ではなく本体交換のみの対応となってしまいます。またAppleCareやキャリアのサポートも効かなくなってしまいます。
2016年9月16日に発売されたiPhone 7以降のiPhoneには耐水・防塵機能がありますが、決して水中での動作が保証されているわけではありませんのでご注意ください。
以上4点が正規店での修理における注意点になります。
参考記事
Apple正規サービスプロバイダに行く前に準備しておきたい4つのこと
街の修理屋さんとはどう違う?
街の修理屋さんとは、Appleの認定こそ受けてはいないものの、独自の技術でiPhoneやiPadの修理サービスを行っているお店のことです。非正規店と呼ばれる場合もあります。ヒカクハカセ内に掲載している修理店も「街の修理店」がほとんどです。
街の修理店のルーツは「PC・電子機器の修理店」であったり「携帯販売会社」であったりと、様々あります。電子機器やモバイル端末に精通した知識豊富な人材が比較的新しい分野での事業拡大を行うことによって各地に広がりを見せ、それぞれのお店が独自研究によりiPhone修理というカテゴリを成熟させたものと思われます。
では街の修理屋さんと正規店がどのように違うのか確認していきましょう。
1.修理に使用するパーツ
まず第一に街の修理店と正規店では修理の際に取り扱うパーツが違います。Appleでは部品単位のパーツ販売は行っていないため、Appleの純正品で修理が出来るのは正規店のみとなります。街の修理店はパーツを独自ルートで仕入れて修理をしているというイメージになります。
2.修理料金
街の修理店と正規店では、価格にも差があります。Apple Care+や各キャリアのサポートに加入している場合は、正規店の方が安く修理が可能です。しかし、上記サポートに加入していない場合や、保証が適用されない端末の修理をする場合は街の修理店の方が安く修理が可能です。
3.端末のデータ
端末のデータが消えてしまうか否か、にも違いがあります。正規店での修理の場合はデータを消さなければ修理受付すら出来ません。街の修理店での修理であれば消えることはありません。「データのバックアップをしていなかった」なんて場合には街の修理店で修理を行えばデータが消えずに修理できます。
4.要予約の有無
予約が必要かどうかも違います。正規店での修理の場合は予約が必須となります。また混雑状況によっては、「予約そのものが数か月先になる」なんてこともあるでしょう。しかし街の修理店であれば(お店によりますが)予約なしでも対応してくれる店舗がほとんどです。
結局どちらがいい?
正規店にも、街の修理店にも、それぞれ一長一短があります。そのため、Apple Care+の加入状況やお住いの地域によって選択するのがいいかもしれません。
例えば、正規店での修理の注意点を理解したうえ、AppleCare+に加入済みの状態でAppleStore+や正規店が近くにあり、修理までの時間に余裕がある場合は予約状況を確認して正規店を選ぶのが正解ではないでしょうか。
「AppleCare+に加入していない」、「端末のバックアップなどをしたことが無い」という場合や、時間に余裕がなく予約せずに修理したい場合は街の修理店で修理するのがオススメと言えます。
以上のことから、ユーザーの使用状況や端末の状態によってオススメの修理店は変わります。ヒカクハカセには正規店も街の修理店もどちらの情報も掲載されていますので気になったお店に問い合わせてみましょう。それでは!
【併せて読みたい記事】
Appleは正規店以外での修理をどう思っている?
「iPhone 修理料金」で検索すると失敗する?5つのデメリット
iPhoneの修理を行う際の注意点【街の修理店編】2019年版
iPhoneのバッテリー交換はどこで行うのがいい?交換時期やお店の選び方は?